【奥河内人】林業の若手担い手・上條優太さん
2015年05月25日(月)
こんにちは、奥河内コンシェルジュです。
奥河内で活躍し、生活する人々を数珠つなぎで紹介していただくFacebook人気コンテンツも4回目。今回よりこちらウェブへお引っ越しです。
今回は、中谷農園の中谷さんからご紹介いただいた林業を営む上條優太さんです。
はじめてお会いした時、「え!?こんなスッとした若いお兄さんが林業!?」が第一印象で、街でお会いしたらきっと職業を当られる人はいないくらいです。
20歳から林業の門をくぐり、現在31歳。仕事として面白いと思えるようになったのは、23歳ごろだったそうです。幼稚園のころから山に連れて行かれ、嫌で嫌で仕方なかった、、、。けれど、いつの間にか自然に林業にたずさわり、自分で選んだ作業着、機械、仕事への達成感を得られたとき、「林業ってしんどいけど、ええ仕事や」と思えたと。
10月から3月の秋冬期間が林業の一番忙しい時期だそうです。春夏は、木が成長する時期なのに、その時に山に入って機械や道具で木にあたると、木の皮もめくれやすく、傷つきやすいのが理由だそうですが、育てる相手は植物というよりは、生き物に近い感じがお話を聞いていて頭に浮かんできました。
種類にもよりますが、木を植栽して、伐採するまで、間伐(木をまっすぐ育てるため、木の枝をたちます)、草刈、地ごしらえ、、、、手塩に育てて、10年以上かかるそうで、まるで子育てのように思うのは、私だけでしょうか。
30年以上たったものは、自分の父や祖父が育てた木。今植えたり育てたりする木は、自分ではなくて、子どもや孫に受け渡すもの。毎日が自分ではない人の未来へとつながる仕事。
もし、上條家のお父さんが、林業をせずに他の仕事をしていたら、今の上條さんは林業をしていなかったことに。上條さんがしていたとしても、お父さんが林業をしていない期間、木はまっすぐに育たない。それでも上條さんは、3番目のお子さん、長男さんに無理矢理やらせるつもりはないと。でも、高校卒業して何もやりたいものがなかったり、ブラブラしていたりしたら、首根っこつかまえてでも林業をさせる、と。ゆらぎない自信を感じました。弟さんも林業をされているとお聞きして、お父さん子育て上手!と思ってしまいました。笑
貝塚に向かうほど、山の土は砂利っぽくなり、河南の方になると、土はふかふかになる。「土が違う」こと。等高線だけの地図を持ち、山に入っている経験が「河内長野から太子までの山々で迷う気がしない」こと。林業は命がけだということ。ハチに刺されるし、マムシもいている、木が上からふってきて失神したこともある、滑り落ちることも、イノシシに遭遇することもある、機械で足をなくすこともある。
日常が山の人は、どこか違います。山を遊びで入る私とは違う、一言、カッケーー!!です。とにかく怪我なくお仕事してください。そう願わずにはいられない時間でした。今後のご活躍とともに、心よりお祈り申し上げます、
●上條さんの奥河内お気に入りスポット
自分が仕事した山の斜面を、反対側の山から見ること。
岩湧山を反対からみられる場所がお気に入り。
●奥河内くろまろの郷に来られたことはありますか?
あすかてくるで河内長野店で、野菜を買いました!
●次の奥河内人を紹介してください。
造園、植木屋さんである八丈さんです。